BMIを指標とする正常体重者に比べ、過体重者の全死因死亡リスクは有意に低く、肥満者でもBMIが35未満なら有意なリスク上昇はないことが、米疾病管理予防センター(CDC)によるメタ分析で明らかになった。(JAMA誌2013年1月2日号)
BMI=体重(Kg)/身長(m)の2乗、BMI値に基づく正常体重、過体重、肥満の分類には、米国立心肺血液研究所の基準を用いた。具体的には、正常体重=BMI 18.5以上25未満、過体重=BMI 25以上30未満、あらゆる肥満=BMI 30以上、グレード1の肥満=BMI 30以上35未満、グレード2の肥満=BMI 35以上40未満、グレード3の肥満=BMI 40以上とした。
と、ありました。少し前にも同じような論文が出ていましたが、これはより肥満でも死亡リスクが上昇しないということです。 BMI が35というのは、結構な肥満です。一番死亡リスクが低いのが過体重と言われるBMI 25以上30未満です。ですから太めの方が長生きなのです。ただ、肥満の人は体重を落とすと寿命が延びることが言われていますが、やせた人は太った方が寿命が延びるというデータはないようです。人間ドックや健診の評価でも今後は、正常範囲を広げて指導する必要がありますね。
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