2013年1月21日月曜日

糖質制限食による長期的な効用は認めなかった


糖質制限食について長期的な効用は認めず、むしろ死亡リスクが有意に増加する。こんなメタアナリシスの結果が第47回日本成人病(生活習慣病)学会で発表された。近年、減量法や糖尿病治療として炭水化物の摂取量を減らす糖質制限食が注目されている。数週間~数年間の減量や動脈硬化リスクファクター改善の有効性が示唆されているものの、長期的なアウトカムや安全性については明らかになっていない。総カロリーに占める糖質の割合で糖質の割合が低い(30~40%)群と高い(60~70%)群を比較した結果、総死亡リスクは低糖質群で31%有意に増加した。「低糖質・高蛋白質」群と「高糖質・低蛋白質」群を比較した結果でも、前者で総死亡リスクは22%有意に増加。糖質制限食による長期的な効用は認めなかった。と、ありました。最近、糖質制限する食事を推奨しているグループがありますが、この結果だけをみると、必ずしもよくはないのかもしれません。どういう食事が長生きするか、まだまだ研究の余地がありそうです。

0 件のコメント: