2016年2月5日金曜日

朝食を抜く人は、毎日食べている人に比べて脳出血を起こしやすい

 朝食を抜く人は、毎日食べている人に比べて脳出血を起こしやすいという調査結果を、国立がん研究センターなどの研究チームがまとめた。朝食を抜く食習慣と脳卒中との関連が示されたのは世界初という。研究班は、45~74歳の男女約8万人を平均13年間追跡。1週間に朝食を取る頻度を0~2回、3~4回、5~6回、毎日の4群に分けて調べた。その結果、期間中に3772人が脳卒中を発症。朝食を週0~2回しか取らない人の脳卒中の危険度は、毎日取る人に比べて18%高かった。特に脳出血の危険度は、週0~2回の人は36%、3~4回で22%、5~6回で10%と、朝食の回数が少ないほど高かった。くも膜下出血や脳梗塞、心筋梗塞などの心疾患では、関連性は出なかった。
 高血圧は脳出血の原因に挙げられ、朝食を取ると血圧上昇が抑えられる一方、抜くと空腹によるストレスで血圧が上がることが過去の研究で分かっている。

 研究をまとめた磯博康・大阪大教授は「朝食を毎日取る習慣をつけ、生活習慣病の予防につなげるのが望ましい」と話している。

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